慎ましく生きたい。

どうも。森ガールです。

　今日のお昼に一人でラーメンを食べていた時の話。その店は、でっかい電子釜とお茶碗が置いてあって、ご飯を食べたい人は自由によそって食べていいよ。という、とてもありがたいサービスを提供してくれるお店だった。ただ僕は、最近のお腹周り環境への配慮として、小さいお茶碗にちょこっとだけよそって食べた。なんならこれはＥＣＯだなと少し思った次第だ。

　運ばれてきたラーメンは、そこそこのボリュームがあり、ご飯を少しにしてよかったなーと思って食べていると、後ろのテーブル席に座ってたおばあさんが何やら店員さんを呼んだ。 おばあさんといっても、後ろを振り向いて確かめた訳ではないのだが、その口調・声なんかを聞くと、とても気の良さそうなおばあさんだとわかった。

　話を聞くに、どうやらおばあさんはラーメンを全部食べきれないらしい。 おばあさんはこの店のラーメンがとてもお気に入りで、近くの病院に行った時はいつも帰りに寄っているのだそうだ。この店のラーメンは好きだし、食べ物を粗末にしたくないんだが、今日はどうも体調が悪いのか、全部食べきれない。 残してしまって本当に申し訳ない。必ずまた来ます。その時はちゃんと食べれると思うので、どうか気を悪くしないでください。

　といった内容の話をほんとに申し訳なさそうに話ていた。あまりに丁寧に謝られたんで、店員さんもかなり困惑していたと思う。 僕もその慎ましい態度に本当に感動した。 モノで溢れかえるこの現代において、１杯のラーメンを残したところで、文句を言う人がいるだろうか？ 「慎ましく生きる」－それは古くから日本人が大切にしてきた文化である。ご年配の方から学ぶことはまだまだたくさんあるな。





　僕も慎ましく生きよう！素直にそう思った。






　振り返ったテーブルの上にある、ご飯の残ったお茶碗を見るまでは。