全身の筋肉が動かなくなるALSと呼ばれる難病の男性2人が和歌山市に対し、24時間体制で介護を受けられるよう求める訴えをきょう、和歌山地裁に起こしました。訴えを起こしたのは、筋肉を動かす神経が徐々に侵されていく「ALS・筋萎縮性側索硬化症」という難病の患者で、ともに和歌山市に住む70代の男性2人です。訴えによりますと、2人はたんの吸引や人工呼吸器の管理のため24時間介護が必要なのに、市は障害者自立支援法に基づいて介護サービス費用を1日におよそ8時間分しか負担していないということです。このため2人は、これでは不十分だとして24時間分を支給するよう和歌山市に求めています。ALSの患者が介護サービスの時間拡大を求める裁判を起こしたのは全国で初めてだということです。原告代理人の弁護士は「高齢で自分も病気を抱える妻が付きっきりで介護しており、個人の生活実態を踏まえて決めなくてはならない」と話しています。
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